一段落ついたことで、忙しくて忘れていたことを思い出す。
目の前の未来が見えるとともに、現実を思い出す。
考え出したら、止まらない。止まらない。止まらないこと。
今まで無駄に過ごしてきたかもしれない時間。
でも地道に進んできた。それでも俺は天邪鬼。
ふと気がつくと、もう時間はない。
諦める。
―勝算はある。
諦めようかな。
―もう何度も後悔してて?
諦めない!
―本当に?
あ、でもやっぱ微妙かも。
―だろ?
どうしたらいいの?
―時の流れに身を任せて。…気がついたら後悔してて。
それはもう嫌だ。嫌だから諦めない。諦めない。
諦めない!
諦めない? 諦めないってなんだろう。
諦めないだけだったら、時の流れに身を任せるとの同じじゃないか?
前に進もう。一歩でも半歩でも。
転んでも泣かない。
今までありがとう。
そして良ければこれからも。半歩でも進めたら、今まで以上に。進めなかったら今まで以下に。自然と。
さよならは、近いから。
そのさよならまで精一杯に。
さよならは、近いから。
でも本当のさよならまでは、進めなくても諦めない。